中小企業のWEBマーケティング戦略とは
中小企業のWEBマーケティング戦略は、
徹底的に「絞る」
ことが重要です。
大企業のように専任のマーケティング担当者がいて予算も潤沢にあればいいのですが、
予算も人も限られている小さな会社では、以下の3つを徹底的に絞るべきです。
✅誰を狙うのか:ターゲティング
✅どこで戦うのか:ポジショニング
✅どうやって売るのか:WEBマーケティング
潤沢な予算で多くのマーケティング手法を実行できない中小企業でも、
上記の3つを絞るだけで十分成果があがります。
それではこの3つのポイントをみていきましょう。
誰を狙うのか:ターゲティング
多くの企業が売上アップや客数増加を図るためにすべての人を対象にしがちですが、
これは大きな間違いです。
例えば、売れっ子のお笑い芸人のターゲティングを例にあげると、
「若年層と高齢層と男性は切り捨てて、20〜40代の女性」というように笑わせる対象を絞っています。
すべての人を笑わせるのは非常に難しいのです。
この考え方はマーケティング領域でも同じようにあてはまります。
「誰からも愛されたい」は「誰からも愛されない」
ということを肝に命じてください。
どこで戦うのか:ポジショニング
ポジショニングとは、消費者の頭の中にある競合との相対的な位置づけのことです。
つまり、消費者の頭の中で購入の強い理由となる価値を指します。
多くの消費者は購買決定の際に重要だと思っている価値観があります。
それは個人で異なっており、
たとえば自動車の場合は、燃費が購入の強い理由となる人もいれば、
走行性能が購入の理由となる人もいるのです。
ターゲティングと同様に、
幅広いポジショニングは消費者にとって響きません。
消費者にとって価値があり、かつ競合のいないユニークなポジショニングを徹底的に絞り込むことが成功するための秘訣です。
どうやって売るのか:WEBマーケティング
ターゲティングとポジショニングを絞り込むことができたら、いよいよWEBマーケティングの絞り込みに入ります。
WEBマーケティングには非常に沢山の手法があり、小さな会社が全てを実行するのは現実的に難しいです。
- WEBサイト運用
- WEB広告
- SEO
- SNS運用
- Youtube
WEBマーケティング手法は本当にたくさんあります。
ここから、
何を実行して、何を実行しないのか
を選択して絞り込む必要があります。
集客フェーズ
即効性があるのはWEB広告ですがコストがかかります。SNSなどの手法はコストがかかりませんが、時間がかかるなど人的リソースが必要になってきます。
例えば、ターゲティングで若年層の女性に絞っていれば、Instagramからの集客方法を選択してTwitterは選択しない、などの戦略を立てていきます。
見込客フェーズ
集客した顧客は、ホームページやランディングページにつなぎます。
ここでも、ターゲティングとポジショニングの絞り込みにあわせて、最適な手法を選択していきます。
例えば、化粧品などの場合であればランディングページを構築して、
メールアドレスと引き換えに無料サンプルを提供して購入までつなげるなど、
商品やサービスに応じて手法を選択していきます。
WEBマーケティングにおいて、ホームページやランディングページは中心的な位置づけで非常に重要です。ターゲティングとポジショニングの絞り込みにあわせたコンテンツを作り込む必要があります。
新規客〜固定客フェーズ
一度商品を購入してくれた方には、さらに継続して購入してもらうサービスのラインナップを用意しておくべきです。
豊富なラインナップでさらに顧客の悩みを解決することで、顧客をファン化して固定客につなげていきます。
また、公式LINEやメルマガなどで顧客と定期的にコミュニケーションをとることで固定客化していくことは非常に重要です。
例えば床屋の場合、単発の5,000円で終わってしまう顧客なのか、月に1回10年通い続けてくれる60万円の顧客になるのか、非常に大きな分かれ目となるのです。
中小企業のWEBマーケティング戦略まとめ
予算も人も限られている中小企業のWEBマーケティングでは、3つを絞り込むことが重要ということをみてきました。
そして、これらをもとに
WEBマーケティングの全体設計
を作り込むことが重要です。
・WEB広告を実施したけどランディングページが穴だらけ
・WEBサイトはすごく作り込まれているがだれも見に来ない
など、全体がつながっていないとWEBマーケティングは機能しません。
ぜひ3つを絞り込み、WEBマーケティングの全体設計を作り込んで
効果的なWEBマーケティングを実行してみてください。
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