UGCとは?初心者にもわかりやすく解説
UGCとは?
UGCとは、ユーザー生成コンテンツ(User Generated Content)の略語です。
これは、企業側ではなく一般のユーザーが作成したオンライン上のコンテンツのことを指します。
例えば、ソーシャルメディアの投稿、ブログ記事、フォーラムの投稿、
それらに対する感想、レビューなどのコメントも含まれます。
具体的には、以下のようなコンテンツがあります。
- InstagramやTwitterなどのSNS上に投稿された写真やテキスト
- 食べログ、Amazonなどのレビュー投稿
- ECサイトに寄せられる顧客の声
- YouTubeの動画
- Wikipediaやまとめサイトなどのテキスト
- クックパッドのレシピ
- Spotifyのプレイリスト
なぜUGCが重要になってきたのか?
高性能なデジタルデバイスの登場、ネット環境の高速化、スマホの普及などにより
誰もがリッチコンテンツを簡単に制作・配信できるようになったことを背景に、
UGCは「ネット上の重要なコンテンツ」として注目されています。
特に、Instagramの台頭以降、
UGCは「生活者の購買意欲喚起」に大きな影響を与える存在としても注目が集まっています。
実際、米国のアンケートでは
「63%の生活者が、購入前に商品のUGCをSNSで探している」といった調査結果も出ています。
近年、生活者は日々無数の情報にさらされており、その中で多くの広告も目にする状況にあります。
一方で、近年のデジタル広告のコミュニケーションは
ユーザー目線で最適化されているとは言いにくく、
生活者は「しつこい」「煩わしい」「怪しい」など、広告への不信感を抱くことも少なくありません。
このような状況下で、
生活者は「信頼できるデジタル上の情報」としてUGCに価値を見出していると言えます。
UGCのメリット
UGCをマーケティングに取り入れることで企業は様々なメリットを得ることができます。
- 高い信頼性
UGC活用の最大のメリットは、UGCを信頼している人が多いことです。みなさんも、外食する前に食べログを見たり、Amazonで商品を注文する前にレビューを参考にしたりしませんか?
企業による売り込みより、実際に利用した人の意見の方が、客観的な評価が集まるため、人々にとって説得力があり、共感を呼び、信頼されます。 - ユーザー視点のコンテンツ
アイデアレシピや独自のファッションの着こなしなど、メーカー推奨ではなく、消費者が見つけた新しい視点での紹介が発生します。企業側が思いつかないようなアイデア、ユーザーならではの独特な視点でのコンテンツがUGCでは生み出されています。 - サービスの改善
ユーザーから寄せられるUGCは、肯定的な意見から否定的な意見まで、様々なものがあります。同じ否定的な意見が繰り返し発生する場合、サービスについて考え直すべきタイミングです。レビューは商品やサービスの改善点を示してくれる貴重な意見となります。
UGCのデメリット
UGCはたくさんのメリットがある一方で、
以下のようなデメリットもあることを知っておく必要があります。
- 著作権侵害の可能性
UGCには、著作権侵害の可能性があるため、企業やブランドは、UGCを使用する前に、慎重に検討する必要があります。 - 品質の低下
UGCは、ユーザー自身が生み出したものであるため、品質が低下する可能性があります。単にUGCを依頼するだけだと、コンテンツの質にバラつきが生まれます。ユーザーが高クオリティーの作品を作りたくなるような工夫が必要になります。 - ネガティブなコンテンツの出現
UGCには、企業やブランドにとってネガティブなコンテンツが出現する可能性があります。悪意のあるユーザーによって誤った情報が拡散されている可能性もありますので企業やブランドは常に目を光らせておく必要があります。
UGCを発生させるハッシュタグ#
UGCを発生させるアイデアはいくつかありますが、
特に多いのはハッシュタグ#を活用したSNSでのキャンペーンです。
企業側はユーザーに対して、特定のハッシュタグを指定して投稿を促します。
最も優れたコンテンツを投稿したユーザーに賞品を与えるといった
コンテスト形式にするとより質の高いUGCを集めることができます。
投稿に付けるハッシュタグは、以下の3点を考慮して選定すると効果的です。
・自社商品、ブランドイメージとマッチする
・そのハッシュタグが何を意味するのか瞬時に理解できる
・気軽に参加できるような心理的ハードルの低いハッシュタグを選定する
まとめ
UGCとは?そのメリットやデメリット、生成を促すためのポイントや手法をお伝えしました。
素晴らしいUGCを生み出すのは素晴らしい商品です。
どんなにお金をかけてキャンペーンを実施しても、
商品を通じた体験に感動がなければ決してよいUGCは生まれません。
広告、商品、店頭、梱包、配送などあらゆる顧客接点で
一貫して感動体験を生み出せる体制を整えることが重要です。
良いUGCも悪いUGCもすぐに広まる時代だからこそ、
改めて自社のサービスの質をあげていくことがもっとも大切です。
効果的なUGCは
で実現できます